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地域フィールドワーク②の実施について(1学年)

9月24日(火)に、地域フィールドワーク②を実施しました。

地域で活躍する大人との出会いをコンセプトをもとに昨年度から始まり、生徒たちにとっても「地域を知る」上で重要な活動であるとともに、様々な生き方を知る機会ともなっています。

今回訪問させていただいたのは、「松や農園」、「一般社団法人Switch」及び「地域おこし協力隊の中山さん(長外路地区)」の3か所です。地域で活躍する方々の姿を実際に拝見するとともに、体験もさせていただくことができ、生徒たちにとって良い経験となりました!

<松や農園>
松や農園では、さつまいもやピーマン、トマトなどの栽培が行われています。また、栽培だけでなく、6次化にも取り組んでいました。

今回のフィールドワークを通して、農業体験もすることができ、今まで経験したことのなかった生徒たちにとっては、農業に興味をもつきっかけとなりました。また、農業の課題についても知る機会となりました。農業従事者の高齢化、人材流出による後継者不足、それに伴う農村環境の悪化(遊休農地の増加、鳥獣による被害増加など)など、多くの課題がありました。食は生活の基盤であり、その食を支える農業の大きな課題を知り、高校生としてどんな取組ができるのかを、これから考えていきたいと思います。

<一般社団法人Switch>
Switchさんでは、廃校となった小学校をリノベーションしたテレワークセンター「テラス石森」を活動拠点として、まちづくりにかかわる様々な事業を展開しています。

フィールドワークでは代表理事の久保田さんより、Switchを立ち上げるまでのお話をお聞きし、市が直面する人口減などの喫緊の課題や、Switchが田村市と連携して取り組んでいる移住・定住支援、子育て世代に向けての職業体験、田村市で働く人々にスポットを当てたプロモーション動画の作成等、まちづくりのための様々な取り組みについてご紹介いただきました。また、高校生世代へ望むこととして、「今は将来についてよく考え、たくさん失敗して準備ができる期間なのだから、正解を引くことにこだわらず、周りの目を気にしないでやりたいことに挑戦してほしい」というメッセージをいただきました。

<地域おこし協力隊 中山さん(長外路地区)>
地域おこし協力隊の中山さんは、長外路地区の環境保全活動や長外路城跡の古民家再生プロジェクトなど様々な活動をされています。今回のフィールドワークでは、長外路地区の竹や木々、古民家から出た廃材などを利用したバンブーバスケットづくりを体験させていただきました。

長外路地区は自然豊かな場所である一方で、耕作放棄地や空き家の増加など、様々な課題を抱えていました。今回のフィールドワークは、そうした課題をどのようにして解決していくべきなのか、生徒一人一人が自分なりの視点で考える良い機会となりました。

今回のフィールドワークでも、生徒たちは地域の大人と出会い、一人ひとりの価値観から、様々な事を感じるきっかけをいただきました。また、地域に対する思いも引き出していただける時間となっています。今回のフィールドワークで感じたことも大切にしながら、これからの地域探究活動に向かっていきたいと思います。